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…小さい頃から、ずっと一緒だった。
鋼志が小学校の運動会で、急にリレーの選手に選ばれた時、「選手の中じゃオレは足遅い方なんだ！」って、放課後に毎日毎日、走ってた。
あたしはその姿をじっと見つめていただけだった。
運動会本番、前の順番の子がバトンを落として、追い抜かされてしまっていたのに、鋼志がいっきに５人ゴボウ抜きした。
リレーが一位になって、代表として賞状をもらっていた時の、めちゃめちゃ楽しそうな笑顔を、あたしは一生忘れない。
頑張り屋な鋼志。
でも、いいとこはそれだけじゃないって、あたし知ってるよ？
あたしが泣くと、「辛いなら泣いてもいいから」って、黙って泣きやむのをまってくれた。
不器用で、バカで、無駄に元気で明るくて。
そのくせ、優しくて、いつもいつも頑張り屋。
そんな鋼志に、恋をしたんだと気づいたのはいつだったのだろう？
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