逃走

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──ガチャ…ガチャ…。 僕は痛む身体で手錠を何度も外しにかかった。 全然駄目だ。…外れない。 校内は燃えているのかな?とても焦げ臭い…。 「はぁ、はぁ…」 僕の腕は赤く痣ができて血が滲んでいた。もう限界といった感じ。 「こんなとこで…死んでたまるかよ。」 僕は諦めなかった。 諦めずに手錠を壁に何度も打ち付けて、外そうとした。 「…!」 そのとき。 ボロッ。 手錠の金具が外れて、僕の両腕が自由を取り戻した…。 「嘘…まじで…まじで!?」 僕はあまりのことに気が動転していた。 ──すごい。 やっぱり僕は神様に愛されてるんだ……!! けれどすぐに激痛に襲われてその場にうずくまった…。 『…早く…逃げなきゃ。』 僕は痛む身体を引きずって外に出た。
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