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そのとき、
「ぎゃっ!」
突然、柱が倒れてきた。
「痛…………
!!」
柱は僕の足の上に直撃していた。
僕は身動きが取れずもがき苦しんだ……。
「嫌だ!せっかく助かったのに!こんなところで死にたくないよ・・・!」
涙を流しながら叫ぶ。
誰か、誰か助けて・・・。
「うっ・・・。」
火が、やがてこのフロアにまでやって来た。
──え?
どうしよう!
まじでどうしよう!
一人で泣き叫ぶけど、誰も来てくれはしない……。
ねえぼく・・・
死んじゃうの?
“死にたい”って…………
……いつも思ってたけど……。
「神様。神様お願い。
今度こそこれが僕の最後なら……
最後に麻美に会わせてください。
一瞬だけでいいから……」
僕は震えながら手を組んで、涙を流しながら祈った。
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