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教室…理科室…
あらゆる場所を探し回った。
けれど鋭二はいない……。
諦めない。
絶対……
鋭二は生きてる。
早崎……
あんたは鋭二をどこへ隠したの……。
私は崩壊し続ける校内をさ迷い続けた。
……けど色んな物が倒れてくる。
私は思わずトイレの中へ逃げ込んだ。
トイレの中はまだ壊れていなかった。
でも時間の問題だろう…。
「どうしよう。こんなとこへ逃げてもしかたないのに。鋭二…会いたいよ…。」
私はトイレの個室で泣いた。
そのとき…
誰かのうめき声がした。
「!!鋭二!」
私は声の方へ近寄って行った。
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