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気が遠くなる。
目がイカれる。
私は今、本当に気力だけで立っている。
「……、」
鋭二はもう何も言うことが出来ずに泣いている。
泣かないでよもう……。
助けるって言ってるのになあ……。
やっぱり私のことなんか、もう信じられないかあ……。
カシャン……。
掃除用具が手から滑り落ちた。
身体が痙攣している。
「あ……麻」
「……大丈夫」
再び拾い上げるも、
もう握りしめられなかった。
「大丈夫、大丈夫だから」
…私は再び床に落ちた。
「はぁ……はぁ……」
鋭二はゆっくり私を抱き上げる。
「麻……」
「鋭二……ごめんね。
私嘘つきだ。」
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