3554人が本棚に入れています
本棚に追加
鋭二は必死に首を振った。
「信じられなくて……当たり前だよね。こんなやつ……。」
「そんなこと、思ってない」
…鋭二は優しいね。
私は鋭二の頬を撫でた。
「だめだね……
私、全然だめだね。」
「だめじゃねーよ…
麻、お願い逝かないで」
「鋭二…
私のこと…恨んでいいよ。
私…最低だもん。最低だもん…
私……最後まで
最後まで……」
最後まで最低だった。
もっと……
人の心が、わかる人になりたかった。
そしたら鋭二を、傷つけることもなかったのかな。
……もっと
鋭二と一緒にいたかった。
最初のコメントを投稿しよう!