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──…
目が覚めるとベッドの上だった。
ここは…病院…?
「ああ鋭二!!良かった…気がついたのね…」
そう言ったのは俺の母親。目が充血している。
「…俺」
「あんた3日も意識不明だったんだよ──…。」
3日……?
「ごめんね…。あんたあの日、あんなに学校行きたくないって言ってたのにね…
まさかあんなことになるなんて…」
「!」
…あんなこと…?
そうだ俺、学校で死にかけて……。
その瞬間、俺を助けに来た麻のことがよぎった──。
「な、なあ?麻はどこにいんだよ……!?」
俺は起き上がり、母親に問い詰めた。
「ごめん……わからない。
あんたに付きっきりで……他の子のことなんて気にかける余裕なんてなかったの……」
そう言った母親の顔は披露の色が濃かった。
俺を心配して全く寝ていないかったことが一目でわかる──…。
「そっか…わかった。」
俺は母親に微笑みかけた。
──…本当は聞かなくたってわかっていた。
麻は……
もう……。
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