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──鋭二の意識が回復した。
先に目が覚めた私は、身がさけそうな思いだったよ…。
鋭二に置いてかれるんじゃないかって……。
怖くて……。
「……」
鋭二はさっき泣いていたのが嘘みたいにそっけなかった。
照れているのかよく分からないけど、2人離れて歩いた。
「麻……なんか飲む?」
「いらない」
そんな私もかなりそっけなかった。
なんかさっきのことを思い出すとやっぱり照れ臭い……。
そんな沈黙の中で鋭二が口を開いた。
「麻……」
「えっ?」
「学校どうなったの……?」
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