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「はっ。」 少女は眼が覚めるなり飛び起き、胸を押さえる。 「痛く…ない。」 安堵の溜め息を着くと彼女はそっと広いベッドの隣に視線を移した。 静かな寝息を立てる青年、名を朝霧。 かつて、それは遠い昔…少女は彼の血を受け、彼に命を救われ、彼のサーバント(絶対下僕)になったのだ。 ふと彼女は眼を細めた。 黒い右眼は彼女の本来の眼。 左眼は赤い色。 静かに記憶を振り返る。  
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