約束

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  自分の体を見つめて。 あの時、お父さんとお母さんと一緒に死んだはずのあたしを見つめて。 わたしは、天使さんに聞いた。 「わたしは、生きてる?」 天使さんは泣いていた。 けれど、笑っていた。 「ああ」 もう一度、抱き締められる。 「間に合って良かった。本当に、生きてて良かった」 思い出した気がする。 どこかお父さんと似ている彼に……昔、会ったことがあることを。 「結論から言おう。おまえの存在は特例で認められている」 天使さんがいつもの様子に戻って、偉そうな言い方で説明してくれた。 詳しいことは聞くな、と最初に言われているので質問は我慢だ。 何でも天界では、リアーツ……お母さんは有名な人だったらしい。 「えっと、認められているって?」 「正確には一部の者で隠し通している。おまえを生かすために、協力してくれる者がいるのだ」 わたしのため……? 「わたしを助けてくれてるの?」 「そうだ。おまえは知らなくても、心配し、おまえの死を悲しむ者は沢山いるのだぞ」  
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