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「おー姫!!やっと来たか!」
「千鶴なんか死ね………マジ死ね…くたばれ…ふんだ………」
「Σひっ、姫……?」
抱き上げられたまま、ねちねちといまだに千鶴の愚痴を言い続けた。
だってムカつくから。
しかも、今"姫"って呼ばれたから。
俺は男だ!!
姫なんかじゃねぇし、ち×こも付いてんだからな!!?
ったく……それでも嫌えないのは、やっぱりこいつらが好きだから、かな。
そっち系に興味はないけど、こいつらは特別だから。
「幟鶴、下ろして?」
「分かった」
ゆっくり幟鶴は俺を下ろすと、首をコキッと鳴らした。
おい、俺そんなに重かったか?
またムカつくことが増えた。
「幟鶴なんか死ね」
「Σ次は俺かっ!!」
「僕には来ませんように……」
「結鶴は大丈夫。俺、結鶴好きだから」
次の瞬間、ぶほっなんてえげつない音が聞こえてきた。
前を向くと、口を押さえて悶絶してる奴が多数。
その指の間から血がだだ漏れな奴が多数。
………おまえら、俺仮にもホストだぞ?
鼻血吹かれて嬉しいって気持ちが欠片でもあるのは、せいぜい女までなんだけど。
あー、瀧澤葵の次にイラつく。
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