part02†泡沫

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「おー姫!!やっと来たか!」 「千鶴なんか死ね………マジ死ね…くたばれ…ふんだ………」 「Σひっ、姫……?」 抱き上げられたまま、ねちねちといまだに千鶴の愚痴を言い続けた。 だってムカつくから。 しかも、今"姫"って呼ばれたから。 俺は男だ!! 姫なんかじゃねぇし、ち×こも付いてんだからな!!? ったく……それでも嫌えないのは、やっぱりこいつらが好きだから、かな。 そっち系に興味はないけど、こいつらは特別だから。 「幟鶴、下ろして?」 「分かった」 ゆっくり幟鶴は俺を下ろすと、首をコキッと鳴らした。 おい、俺そんなに重かったか? またムカつくことが増えた。 「幟鶴なんか死ね」 「Σ次は俺かっ!!」 「僕には来ませんように……」 「結鶴は大丈夫。俺、結鶴好きだから」 次の瞬間、ぶほっなんてえげつない音が聞こえてきた。 前を向くと、口を押さえて悶絶してる奴が多数。 その指の間から血がだだ漏れな奴が多数。 ………おまえら、俺仮にもホストだぞ? 鼻血吹かれて嬉しいって気持ちが欠片でもあるのは、せいぜい女までなんだけど。 あー、瀧澤葵の次にイラつく。
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