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「申し訳ありません胡蝶、私はアクアノイドの姫をさせて頂いておりますリース=ウォーターエンジュと申します」
リースは丁寧に自己紹介をしてから深々と頭を下げる。
直後、ドア付近から寒気の様なものを感じた胡蝶だが、それは気のせいだと自分に言い聞かせ疑問に思った事を訊ねる。
「リースがアクアノイドの姫って事は、ここはアクアノイドなのか?」
「そうですが……胡蝶はアクアノイドの事を知っているのですか?」
リースが不思議そうに訊ねると胡蝶は頷いて肯定する。
実はリースのセリフの中に何よりも気になった言葉があるのだが、胡蝶は肯定されるのが怖くて聞けなかったが、勇気を振り絞って聞く事にした。
「そ、それとさ……さっきリースが『私の使い魔』とか言ってたけど……それは俺の事か?」
胡蝶にそう聞かれたリースは『そうですよ』とにこやかに、そしてあっさりと答える。
それを聞いた胡蝶は目の前が真っ暗になった気がした。
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