―第1話・マスター&MASTER―

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カタリと鍵を外して扉を押し開ける。 陽の光が目に痛い。 「……どちらさまれふかぁ~……」 そこには 目を丸くしてアングリと口を開ける10歳程の少年が立っていた。 「…あ、トマ君、おはよ~ごだいまふ……」 「……お、おいテュオ姉……」 トマ少年の驚愕ももっともだ。 年頃の女性が下着にTシャツ姿で現れれば、真当な男なら言葉も失う。 「……どうしました?」 「この天然は……良いから、まずそのカッコを何とかしろよな……」 「はい……?」 ふと、テュオは自分の姿に目を向ける。 「………………………」 少し沈黙した後、何も言わずに表情はそのままで 《バタン》 ゆっくりと扉を閉めたのであった。
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