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カタリと鍵を外して扉を押し開ける。
陽の光が目に痛い。
「……どちらさまれふかぁ~……」
そこには
目を丸くしてアングリと口を開ける10歳程の少年が立っていた。
「…あ、トマ君、おはよ~ごだいまふ……」
「……お、おいテュオ姉……」
トマ少年の驚愕ももっともだ。
年頃の女性が下着にTシャツ姿で現れれば、真当な男なら言葉も失う。
「……どうしました?」
「この天然は……良いから、まずそのカッコを何とかしろよな……」
「はい……?」
ふと、テュオは自分の姿に目を向ける。
「………………………」
少し沈黙した後、何も言わずに表情はそのままで
《バタン》
ゆっくりと扉を閉めたのであった。
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