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……眩しいな…。
まあとりあえず生きてるらしいな…。
手足を少し動かすが異常は無いっぽい。
「……ん」
「お、目覚めたか」
「……?」
(誰?つうかここ何処?)
「どうした?大丈夫か?」
銀髪の女性が俺の顔を心配そうな顔で覗き込んでいる。
「あ?ああすまない。寝ぼけていただけだ。…ここは?」
とりあえず俺は身を起こしてから尋ねた。
女性は青を基調とした長いスカートのような、それで居て変わったデザインの服を着ていた。
「ここは人里にある私の家だ。見かけない顔だがどこの人間だ?」
「……ここは幻想郷なのか?」
「?…なるほど、外から来たのか。」
外…俺の世界のことなのか?
「ああ少なくとも幻想郷以外だな。ところで貴女は誰?」
「私は上白沢慧音だ。お前は?」
名前か…なんとなく、元の世界に戻れないなら別の名前にしたいな…けじめとして…
「俺は、そうだな……夢稀<ユキ>だ。」
「今考えたのか?」
「ああ。今考えた。」
「本名は名乗る気はないか…。それはともかく、これからどうするんだ?」
本名はどうでもいいらしい。
「とりあえず、俺をここに連れてきた八雲紫とか云う奴を探「呼んだかしら?」……。」
いきなり出てくるなと叫びたくなるぜ…。
声をしたほうを見ると、頭上で紫があの穴から上半身だけを出してニコニコと笑っていた。
「お前は……。」
「安心しなさい。何もしないわ。ただこの人間と話に来ただけよ♪」
「そうか。それならいいんだ…。」
言葉の上では信用してるがちょいと警戒してるな。何したんだこいつら?
とりあえず慧音は傍観するつもりらしい。
「…とりあえずここについて知りたい。」
「ここは幻想郷よ。外の世界の幻想が流れ込んでくる場所。だから人間や普通の獣の他に妖怪や幽霊なんかも居るわ。」
「こんな場所知らなかったな…。」
「それは幻想郷と外は強い結界で隔てられてるからよ。」
そんなのは噂すら聞いたことは無いが…信じるしかないか
「なるほどな。
そういえば、住む場所も無いんだがどうすればいいんだ?」
「それは貴方が決めることよ。好きにしなさいな♪」
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