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だんだんと、頭がはっきりしてくる。
そうだ…殴られて…
春希はハッとして起きあがろうとしたが、頭の痛みに身体が揺れ倒れこんだ。
「大丈夫か?」
大きな腕が支えるように背中に差し入れられ布団に戻される。
春希を見つめる目は優しかった。
「あの、女の子…幼稚園児の…あっ、そうだ!なのはは…!?」
支えてくれた腕を掴み、春希は焦りながらなのはをあんじた。
「大丈夫だ。娘を迎えに行かせたんだか…君にはすまないことをしてしまったな。」
「娘…なのはの、お父さん…?」
「ああ。娘が迷惑をかけた上に、うちの者が君に手荒い事をしてしまい、申し訳ない。」
「あっ、いえ…」
あの黒いスーツ姿の人達がうちの者…?ボディーガードにしては雰囲気が、なんというか…不穏な…一般とは違うような気がしたが…
春希は疑問を抱きつつもまぁ自分には関係のないことだと気にするのをやめた。
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