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私達は朝早くから起きて、空港に着いた。
母はカウンターで手続きをしている。
私は、母に迷子になったら大変だからと言われて、弟と手を繋いでいた。
母が、私達を呼んだ。
『少し早いけど、行くよ。こっちにおいで』
私達三人は、搭乗ゲートの方に行った。
飛行機のフライト時間まで、あと30分くらいあった。
母は、ちょっと待っててと言い、何処かに電話をしていた。
親父だった。電話に出なかったのか、留守電にメッセージを残していた。
そんな事をしている間に、時間が来た。
いよいよ、本当に親父と離れてしまう。
複雑だった。
私の気持ちをよそに、飛行機は飛び立って行った。
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