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それからが早かった。
お祖父ちゃんが、離婚の手続きや、親父とのやり取り、全部やっていた。
暫くして、母と親父の離婚が成立した。
すると、お祖父ちゃんが言った。
『いいか、離婚したからって、あんた達のお父さんには変わりないから。今から電話するから、ちゃんと話しなさい。』
そう言うと、受話器をとって電話をかけた。
親父とお祖父ちゃんが少し話すと、受話器を弟に渡した。
そして、弟は少しだけ話すと、受話器を私に渡した。
『パパ…元気?大丈夫?パパに会いたい、』
私がそう言うと、親父が鼻声で言った。
『パパも会いたい。でも、大きくなったら何時でも会いに来れるからな…ママの言う事ちゃんと聞けよ。わかった?』
『わかった…』
そう言った後、お祖父ちゃんが受話器を私からとり、少し話して切れた。
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