2人が本棚に入れています
本棚に追加
春休みも終わり、近所の子供達皆が学校に戻った。
私達も学校に行かなきゃ。
母は、私達を自宅近くの学校に入れた。
弟は、すぐにクラスメートと打ち解けて、楽しそうだった。
でも、私は違っていた。馴染めないクラス。分からない方言。
意地悪なクラスメート
…そして、差別。
私は、いわゆる本土〔内地〕から来た。だから、ナイチャァと言われてた。
今で言ういじめだ。
給食は必ず誰かに食べられ、体育の時間は必ず誰かに蹴られ、休み時間にも……
嫌だった。何でこんな目に会わなきゃいけないのか分からなかった。
母に言った事があるが、結局は悪化させるだけだった。
被害は家にも来た。皆で、ピンポンダッシュされた。最悪だった。
ある日、いつもの様にからかわれている時、ある男の子が言った。
『お前のかぁちゃん、スナックで働いてるんだろう?じゃあ、バァキィだ!ハハハ!』
私は思わず、椅子を投げた。
『あいつ、キレたぜ!ハハハ』
クラスメートが皆笑っていた。
意味が分からなかった。
バァキィとは方言で、ヤリマンって意味だ。
最初のコメントを投稿しよう!