学校

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春休みも終わり、近所の子供達皆が学校に戻った。 私達も学校に行かなきゃ。 母は、私達を自宅近くの学校に入れた。 弟は、すぐにクラスメートと打ち解けて、楽しそうだった。 でも、私は違っていた。馴染めないクラス。分からない方言。 意地悪なクラスメート …そして、差別。 私は、いわゆる本土〔内地〕から来た。だから、ナイチャァと言われてた。 今で言ういじめだ。 給食は必ず誰かに食べられ、体育の時間は必ず誰かに蹴られ、休み時間にも…… 嫌だった。何でこんな目に会わなきゃいけないのか分からなかった。 母に言った事があるが、結局は悪化させるだけだった。 被害は家にも来た。皆で、ピンポンダッシュされた。最悪だった。 ある日、いつもの様にからかわれている時、ある男の子が言った。 『お前のかぁちゃん、スナックで働いてるんだろう?じゃあ、バァキィだ!ハハハ!』 私は思わず、椅子を投げた。 『あいつ、キレたぜ!ハハハ』 クラスメートが皆笑っていた。 意味が分からなかった。 バァキィとは方言で、ヤリマンって意味だ。
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