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私は、親父に会いたい事と、そっちに帰りたい事を伝えた。
『分かった。ママと代わって』
心無しに、親父の声が冷たく感じたが、私はそれどころじゃなかった。
母は代わると親父と喧嘩して、電話を切った。
すぐにお祖父ちゃんが帰ってきた。
私は、お祖父ちゃんに、泣きながら懇願した。だが、駄目だと言われた。私は腕のアザを見せた。
お祖父ちゃんは、それでも駄目だと言った。
『もぅいいよ』
私はそう言って、部屋に行った。
私は、この日に沖縄が嫌いになったし、家族が嫌いになった。
私は、それから代わった。
思いつく限りの悪い事をした。
嫌われたら、親父の所に帰れる!と、思ったからだ。
ある日、私は母達に呼ばれた。
そして、お祖父ちゃんに初めて頬を叩かれた。不思議だった。
叩かれた私より、お祖父ちゃんが悲しそうだった。
それから言われた。
『どうしても、向こうへ帰りたい?前より、キツイかもしれない。それでも、帰りたい?ママと離れてもいい?』
『うん…帰りたいの…沖縄はやだ。お祖父ちゃん達は大好きだけど、学校がイャダ!ごめんなさい。帰りたいの。ママと離れたくないけど、此処にはお祖父ちゃん達がいるし。
ごめんなさい。帰りたい』
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