インディゴチルドレン

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俊貴達に連絡がきてから一時間後に依頼主はやって来た。 依頼主は、スーツを着た黒髪の30代前半の男だった。 「こんにちは。私が探偵の堀江と言います。すいませんがお名前を伺ってもよろしいですか?」 「名前は桑名といいます」 「桑名さんですか。 えーっといつ頃から奥様が浮気してると気付いたんですか?」 「確か…3ヶ月ぐらい前だった気がします」 桑名は、少し考えてからそう答えた。 「結婚して何年目になりますか」 「来月で5年目になります」 「そうですか。 今日は、奥様の写真などは持ってきていますでしょうか」 「はい。一応持ってきました」 桑名が出したのは、結婚式の時の写真だった。 「桑名さん、携帯はお持ちでしょうか」 「はい。あります」 「失礼ですが電話番号を教えてもらってもいいですか」 「はい。大丈夫です。では今からいいますね。09」 と桑名が言いかけた時に堀江が「赤外線でお願いします」 と言ったが桑名は赤外線のやり方が分からないようで戸惑っていた。 「私がやるので携帯を貸してください」 堀江は面倒くさそうにそう言って桑名の携帯を借りた。 「終わりました」 「ありがとうございます」 桑名は何度か頭を下げてそう言った。 「桑名さんはどこにお住まいでしょうか?」 「目白です」 「分かりました。では、詳しい住所などは私の携帯にメールして下さい」 堀江は明るくそう言った。 桑名は「では、よろしくお願いします」 と言って部屋を出て行った。
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