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-朝-
朝、この部屋では安らかな寝息しか聞こえない。
???「スゥーーー、スゥーーー、スゥーーー」
ベッドの上では気持ち良さそうに寝ている人がいる。
誰もがみとれる銀髪を肩まで伸ばし、この世とは思えぬほど綺麗な顔をしている、その姿はまるで王国の姫様を連想させる。
しかし、問題はこの眠っているのは男だということ。
少年「スゥーーー、スゥーーー、スゥーーー」
少年が未だ眠っていると、不意に部屋の扉が開き、綺麗な金髪を靡かせる(なびかせる)美少女が入って来る。
少女は眠っている少年のベッドまで行く。
そして、
少女「悠夜様、起きてください。もう、朝ですよ」
少女は悠夜と呼ぶ少年の肩を揺らす。
悠夜「う~~~~」
悠夜はモソモソと起き上がる。
そして、悠夜は少女の方に向き直る。
悠夜「おふぁよう、カレン」
カレンと呼ばれた少女は、
カレン「はい、おはよう御座います。悠夜様、朝食支度が済んでいますので、先にシャワーでも浴びてきてはどうですか?」
カレンの言葉に悠夜はそうだなと答え、シャワーを浴びに行く。
その後、シャワーを浴びた悠夜は朝食を食べ、自分の部屋に行く。
悠夜「・・・・・」
悠夜は無言で部屋の隅に掛けられている一着の制服を見る。
悠夜「ついに、俺も高校生か・・・」
悠夜は少女の声で言う。
悠夜(ただでさえ、女みたいな姿なのに声まで女みたいなんてあり得ないって・・・)
悠夜「はぁー」
悠夜は思わず溜め息を吐く。
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