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そんな事があっていくらも経たないうちに、今度は行き着けのゲイバーが店を閉めると言う。
突然の事で、全く寝耳に水だった私達は驚いた。
しかし、それぞれの行く道も既に、決まっているようだった。
私達には、突然に見えても、きっと暫く色々考えて、話し合いを繰り返していたのかも知れない。
久し振りに見たみんなは、表情も冴えなかったし、きっと経営難になってしまったのかも知れないと思って、細かな理由を聞くのは遠慮してしまった私達。
メロンちゃんは、この世界から足を洗うような話しだったが、冬子ママは今度はママからスタッフに戻って、また新たな一歩を踏み出すとの事だった。
「熱海に行っちゃうけど、お店も大きいしベテラン揃いだからね♪
うちなんかより、面白いわよ。
熱海にも遊びに来てよ♪」
「勿論行く♪
冬子ママの行くとこだったら、どこでも行くに決まってんじゃん♪」
すっかりママの人柄に惹かれてた私達は、その言葉にウソはない。
例え横浜だろうが熱海だろうが、箱根だってどこだって行くよ♪
ママが大好きだもん♪
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