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メロンちゃんと会えなくなってしまうのは、何より寂しかったけど、メロンちゃんにはメロンちゃんの道があるし…。
そしてそれから、ひと月もした頃だろうか。
丁度、日曜日でチィちゃんとの休みも合ったので、熱海まで冬子ママに会いに行く事になった。
何故か五月も一緒だ。
でも五月が、運転手をかって出てくれると言う。
どこにでも顔を出すだけあって、熱海でも伊豆でも地理は五月に任せておけば安心だったから。
久し振りにママに会える♪
どんなお店なのかな?
熱海の繁華街に入ってすぐに、ママに電話を入れた。
まさか突然に、私達が現れるなんて思ってなかったから、凄く喜んでくれた。
それが何より嬉しかったし、やっぱり会いに来て良かったなぁと思えた。
そしてママは、私達の車をお店の外で、ずっと待っていてくれた。
ママの姿が見えると嬉しくて、私達は窓から乗り出して手を振っていた。
それに気付いたママも、満面の笑みを浮かべて、手を振りながら近付いて来た。
「良く来てくれたわねぇ♪
もう、びっくりしちゃったわ。
本当にありがとう♪」
そして、車の停めれそうな駐車場へと案内してくれた。
今よりまだ熱海も、活気のあった時代だ。
ゲイバーらしい華やかなネオンが、私達を迎えてくれた。
店内に入ると、本当に華やかな世界が繰り広げられていた。
女の人より、キレイなお姉さん?がここには沢山いた。
一目で、その世界に魅せられてしまった私達。
「ママ、すごいねぇ♪
すごいお店だねぇ♪」
すっかり興奮して、テンション上がりっぱなしの私達♪
ショータイムも、マヤちゃんなんか問題にならない位に凄い。
凄い世界だなぁ…。
すっかりここの世界の、虜になっていた。
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