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食堂に着くなり、社長のお説教が始まった。
「朝はキチンとご飯を、食べるのは当たり前なんだ!」
それはごもっともです。
「でも…低血圧で…。
目が回ってるから、ご飯はちょっと~。」
「朝からご飯が食えないなんてのは、ぶったるんでんだ!!
低血圧だぁ~。
そんなのは、ものぐさ病って言うんだ!」
イヤッ、ものぐさ病って言われても~
確かに、ぶったるんだ生活には違いないけど…。
でも多分、この世の中に朝が弱い人間が居るなんて、この社長と森田健作には通用しないだろう(笑)
「普段は朝ご飯食べれないけど、こういうとこだと美味しいですね♪
お代わりしよ♪」
オイッ!オイッ!さゆりさん。
社長にヨイショしてるつもりだろうけど、空気呼んでくれ~。
「だろ。
それが普通なんだ!
なのに食べれないなんてのは、ふざけてんだ!」
社員も、飛び火しないように、黙ってモクモク食べてるよ。
「わかった、わかったよ社長。
食べればいいんでしょ。
みんなビックリしちゃうから、そんなに怒んないの~。
せっかく美味しく食べてんのに、みんな可哀相じゃん。
シーンとしちゃってさ~。」
「このやろー(笑)
上手く逃げやがって、全く調子いいやろーだよ(笑)」
「社長は私のそんなとこが、可愛くて好きなんだよね(笑)」
「お前は、憎らしいから一番嫌いだ(笑)」
社長の性格もわかってるし、宥めたけど…
周りのみんなは、このまま社長がキレて、険悪なムードになってしまうと心配したらしい。
トモエちゃんだけは、余裕♪
付き合いも長いし、ずっとヘルプで着いてくれてたから、私が怒らせたまま帰すような事はないのは、百も承知だからね。
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