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そして後日、マスターと話す機会があったので、クリスマスの日の話しをした。
「マスター、あの後大変だったんですよ。
稼ぎが違うの、マスターが好みのタイプだのって…。」
「本当に、情けなくなる連中だなぁ。
なんでミーティングしたのか、本質自体ズレてるよな!
こんなんじゃ、客なんて呼べる訳もないよ。」
マスターもかなり、呆れ返っていたようだ。
更に、
「本来なら、衣装がどうのなんて話しは、俺の口出しするような事じゃないよ。
ママが言えば、済む話しなんだよ。
大体あの女は、自分さえ着飾ってチヤホヤされてりゃいい女だから、話しになんないよ。」
マスターも、分かってたんだ。
だからと言って、経営者と従業員の立場だ。
女の子同士ならともかく、マスターに、
「そうですよね。」
とも言える立場ではない。
それでも、分かっていてくれた事で、少し安心出来た♪
マスターが直接、ママには言わないような気もするが…
ママの実力で、流行ってる店なのも事実なんだからね。
丁度、この頃からクラブも変わり始めていたので、いかにもと言う格好より、確かに素人っぽい格好を好む、お客さんがいるのは事実だ。
でも私はやはり、下のホストクラブのマスターや前のクラブの先輩方に教わって来たやり方を実践する。
やっぱり私には、スナックとは違うと言うプライドもあるし、お金を落としてくれるお客さんの為にも、そうするべきだと思っていたから…。
私は、クリスマスの日に、やっぱりオシャレして行ったのは正解だったと思う。
何より、自分が恥をかかなくて済んだし、キチンと見てくれてるお客さんもいる訳だから。
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