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それは、ある日の夜の話。
使い切ってしまったシャーペンの芯を買いに、俺はコンビニに来ていた。
一緒にお菓子なんかを買って会計を済ませ、俺はコンビニを後にして、家に向けて帰りはじめた。
帰り道には、小さな公園がある。
そこには良くカップルが居て、俺は此処を通るたびに憂鬱な気分になる。
彼女が居ない俺に見せ付けているのか。
今日もまた、そこにはカップルがいた。
憂鬱になるのは解っていても、俺はチラリと公園の方を見てしまう。
俺ってバカだ。
そう思いながら公園の中の方へと目を向けた。
「…え?」
俺は思わず呟いた。
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