2492人が本棚に入れています
本棚に追加
「めちゃくちゃ強い?」
「なのに、すげぇ可愛いらしい」
強くて可愛い?
…なんだそりゃ。
「フータタイプじゃね?」
道也の言葉にクラスでよくつるんでいる風太を思い浮かべる。
華奢な文系秀才の物静かなタイプで、俺とも道也とも系統が違う。
道也は典型的なスポーツマン。
俺は…形だけは優等生。
風太はどう考えても守ってあげたいタイプで、『強い』とはかけ離れていた。
「…何か違うと思う」
「とにかく楽しみだな」
ニカッと笑った道也の顔を見ていたら、俺はその情報元が気になった。
何でクラス委員の知らない事をこいつが知ってるんだ?
陸上関係ならまだしも、会話の内容から考えるに、どうやらそうでは無さそうだ。
俺は抱いた疑問を道也にぶつけてみる事にした。
*
最初のコメントを投稿しよう!