日常

6/11
前へ
/492ページ
次へ
  「めちゃくちゃ強い?」 「なのに、すげぇ可愛いらしい」 強くて可愛い? …なんだそりゃ。 「フータタイプじゃね?」 道也の言葉にクラスでよくつるんでいる風太を思い浮かべる。 華奢な文系秀才の物静かなタイプで、俺とも道也とも系統が違う。 道也は典型的なスポーツマン。 俺は…形だけは優等生。 風太はどう考えても守ってあげたいタイプで、『強い』とはかけ離れていた。 「…何か違うと思う」 「とにかく楽しみだな」 ニカッと笑った道也の顔を見ていたら、俺はその情報元が気になった。 何でクラス委員の知らない事をこいつが知ってるんだ? 陸上関係ならまだしも、会話の内容から考えるに、どうやらそうでは無さそうだ。 俺は抱いた疑問を道也にぶつけてみる事にした。 *
/492ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2492人が本棚に入れています
本棚に追加