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「…それ何情報?」
「こないだ、やたら美形な外人みたいな人がきていてさ、英田と話しているのみちゃった。多分手続き。転校生って原田と英田も言ってたし」
…話しているのを聞いたって…それはなんていうか、俗に言う
「…盗み聞き?」
顔をしかめた俺にも、道也はコーラの後味の様な爽やかな笑顔を崩さない。
その笑顔を肯定と取る事にした。
「てか、何で可愛いとか分かるんだよ」
もう一度突っ込んでみる。
「写真見たから」
…どんだけだ。
…それは…、既に聞き耳を立てただけじゃないじゃないよな?
「…写真みたら、どんなタイプかわかるんじゃないの?」
「んー、とりあえずオレらの中ではフータに一番近い容姿だったから、わかりやすいかなって」
お前の中には俺達3人しか比較対象がいないのか?
ますます突っ込みたくなるのを唇を噛んで我慢する。
唇に歯を立てながら思った。
いつもながら、道也は適当な男だ…と。
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