回想と救い

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  「…でも寮費結構かかるでしょ?月10万位だっけ」 食費光熱費込みで、確かそれくらいだったと記憶している。 うちの学校は金銭感覚がおかしい奴らが多いけど、…小学校上がるまでの育ちが育ちだったせいか、お金の価値は普通なつもりだ。 月華は寮にほとんど住まないのにそんな負担はおじさん達に強いたくない。 「うん。費用なら別にいらないわよ。月華ちゃん、きっとそのうち身内になるんでしょ?」 「まっ麻里さん?」 月華は叔母さんの言葉に慌てた様だった。 「どうせ今はまだ、部屋に余裕はあるんだし。だから、別に解約とかしないで好きに使ってもいいからね?また遊びにきて、月華ちゃん」 叔母さんの言葉に、月華は最初遠慮していたが最後には笑顔で頷いた。 *
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