暖かい手
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何をしていたのか今では理解出来るけれど 母子家庭という事でほぼ費用が掛からないことから、母にとって邪魔な俺は保育園に預けられた。 友達はみんな優しい笑顔と暖かい手にその小さな手を包まれ帰っていく。 まともに迎えに来てもらった事なんてなかった。 早く家に帰る事さえ、男がいる時には拒絶された。 ただ涙をこらえ、ボロいアパートの階段の下で 母と男がいなくなるのを待っていた。
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