134人が本棚に入れています
本棚に追加
休憩中、1番仲のいい森久保さん(私を面接の時従業員の部屋に案内してくれた人)と食事した
「どうよみなっち!馴れた?」
みなっち、従業員皆にそうよばれている
「あ、結構馴れました!最初はかなりやる気なかったんですが」
「あ~分かる!初めてみた時めっちゃだるそうやったもん!」
「あはは💦あ、そういえば、ここって店長おじいちゃんでしたよね?」
ずっと気になっていた
「あぁ、桐原店長のじぃさんだね?何か倒れたらしく息子さんは違う会社行ってたから、ずっとここで働いてる孫の今の店長に継がせたとか何やら…」
「へぇ、めっちゃ若いのに大変っすね」
「だろ?」
「どの位働いてたんですか?」
「確か、俺が入った時やったから…五年かな?店長高校途中で辞めてんだよ」
「え!?つか五年前なら高三ですよね!?またあとちょっとの時にやめられてんですね…」
「あぁ、でも仕方ないべ。当時の彼女っつぅか今の嫁さんとの間に赤ちゃん出来てやめたんよ」
ズキン…
あれ?
「え…?結婚…?」
「そう!あ、初めて知った?店長の嫁さんめっちゃ綺麗でさ、なんつぅの?こう……………」
あとの話しは何故か耳に入らなかった
それよりも胸が苦しくなって…
「もうすぐ休憩終わるぜぃ!」
店長が従業員の部屋に入ってきたのは分かった
店長は休憩が終わる時毎回頭をポンッと撫でてくれる
そうだ、私いつもこの手にドキドキしてた
毎回家に帰っても店長のことばかり…
初めて気付いた…
好きだ…
店長が好きだ
最初のコメントを投稿しよう!