記念日

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薫の顔は真っ赤だった。取りあえず、怒ってなくてホッとしながらそのまま見てることにする。 「……あっ!ちょっと、そんなに私の顔見ないで……。」 俺が見てたことにやっと気づいたのか、顔をプイッと外に向ける。 「あぁ、悪い。可愛くて……。」 「……もう、行くよ!」 端から見れば…ただのバカップル何だろうな…。いつかは堂々とみんなの前で……。 その後、俺は薫に案内されるままにただついて行く。 「…何か、けっこう道とか危ないんだな。」 「私も友達から聞いただけだったから、こんなとこまで来ないといけないだなんて思わなかった……。」 ここまで来るのに徒歩30分。特に人里離れたと言うわけではない。
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