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「じゃあ…記念日には朝から夜まで遊ぼうね純くん約束だよ。」
あの後の彼女の記念日予定案により俺たちはデートをすることになった。
「あぁ。じゃあ明日な。」
俺はそう言って別れ道で彼女と分かれて自分の家へと帰る。
しばらく進んで彼女の顔を浮かべる。
「薫と付き合って、もう一年か……俺って幸せだな。」
自然と顔が緩む。が、しまったと周りを見る。誰も居ない事を 確認する。
「はぁー。危なかった…。」
「何があぶなかったの?」
俺の目の前に幼馴染みこと茜が居た。こいつ……いつの間に。俺は立ち止まり指を指す。
「何で居るんだよお前が!」
だが茜は無視して話を進める。
「あんたまた薫の事考えてたんでしょー。」
「う、うっせえよ。そんな事考えてねえよ!」
「薫も愛されてるねえー。」
茜はクスクスと笑う。俺たちは歩きだす。
「おい。薫にはにやけてたなんて言うなよ。」
「はいはい。言わないわよ。で、それより記念日何すんの?」
ケロッとした表情で俺に記念日の事を聞いてくる。
「何でお前がしってんだよ!」
「だって薫が、今日の朝からズーッと私に自慢してきたんだもん。明日で純くんと付き合い始めて一年なんだよーってさ。」
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