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「いらっしゃいませ!お二人様ですか?」
「あ~そうです……」
ファミリーレストランの制服を着たウェイトレスに案内されて、二人のあまり頭が良さそうとは言えない若者が客のいない店内の中央にある二人掛けの椅子に腰掛ける。
「今の娘なんすけどヤバくないっすか!」
「俺も顔は良いと思うさ、でもあの娘同じ事しか言わないんだぜ?」
「そんなの大した問題じゃないっす!俺の彼女への愛の前じゃ……」
「あ~ウザったいからそれ以上近づくな 」
唾を飛ばしながら熱弁し、顔を近づけてくる若者とは対照的にもう一人の若者は静かにその顔を押し戻した。
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