誘い

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それから毎日のように、お昼休みに彼の姿を見るようになった。 本当は、以前からこのクラスに出入りしていたのかもしれない。 私が気づかなかっただけかも…   お弁当箱を鞄に片付けようとした時、 「今日の帰り、どうせ暇だろ? ちょっと体育館覗いて行けよ!」 彼が不意に話しかけてきて、私は危うくお弁当箱を落としてしまいそうだった。 「えっ!今日?何かあるの?」 彼の顔を見上げると、涼しい顔で 「ナイショ~!来てからのお楽しみ~。」 手を振りながら、教室を出て行ってしまった。
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