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小さな袋
一人悲しむ夜
うつらうつらと夢の中
白い朝日はいつもと変わらずに
あたしを夢から
つれもどす
腕を突き刺す
ヤクのくだ
とたんに身体は
ただのかたまり
こじ開ける秘密の扉
悲鳴は
逃げ場のない部屋に
響くだけ
冷たい牙
気付いた瞬間
鈍く突き刺さる
噛みちぎられた細胞は
扉にむかって
走りだす
狭い廊下をすりぬけて
見えた光は
真っ黒で
薄気味悪いタイル部屋
僕は鉄の床のうえさ
二度と温まらない魂とならんで
赤く染まることなんてないさ
ただの白い塊
ただのタツノオトシゴ
そう
崩れたタツノオトシゴ
燃えるゴミと一緒に
ごみ箱へ
僕はゴミと一緒に星になる
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