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朝…
コンコン…
ガチャガチャ…
『ねぇちゃん?入ってんの?』
トイレの前で惣一郎が騒いでいる。
『ふ~あぁ…』
綾香があくびしながら後ろ通った。
『…;』
ダイニングに目を送る惣一郎。
父は新聞を読んでる。
妹は食事中…。
弟は食事で遊んでる。
母は朝食を用意しながら弟で大変中…。
『じぃちゃん…?』
ガチャ…
玄関のドアが開いた。
祖父が朝の散歩から帰宅した。
小林家の住人は今トイレに居ない。
『また綾香かい?』
祖父はそう言うと、笑いながらダイニングへ行った。
『ねぇちゃん!またかよ!カギ閉めたら開けてから出てくれよ!』
惣一郎は、綾香の肩をつかみ怒鳴った。
『…Zzz』
『ねぇちゃん!起きろよ!』
惣一郎は、寝坊てる綾香の身体を揺する。
『ん~眠いよ~ドア使うのめんどいも~ん…Zzz』
『う…;とにかくカギ開けてくれ…』
惣一郎は流石に苦しくなり、額から汗がにじむ。
『はいはい…Zzz…』
綾香はドアに手を近付ける。
手はドアをすり抜けそのまま綾香はカギを開けた。
『一人でトイレも開けられないなんでねぇ~いつまでお姉様を困らせるかな~♪』
トイレに駆け込む新一郎。
『…;誰のせいだ;誰の;』
間一髪だった新一郎は言った。
『~♪し~らな~い♪』
綾香はそう言うとダイニングへ向かった。
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