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「…へぇ。」
「…頑張ったね~。」
青龍さんと白虎さんがきれいに聞き流した。
「…朱雀にしちゃよくやった方だ!偉いぞ!!」
兄さんは笑いながら褒め称える。
「長、口の中からものが飛び出てくるので話さないでください。」
「あっはは♪まぁよく頑張ったじゃん朱雀☆」
「ありがとうございまする!これからも精進するでござる!!」
「クスクス…。」
昔から変わらないこの雰囲気が何ともいえない。
「美音、何笑ってんだ?」
「なんでもないです///」
…それから食事を終えて片づけをする。
なんとなく…体が寒い気がする。
「………。」
「姫様?どうかしたんですか…?」
「朱雀…寒くない?」
「いぇ…逆に熱いくらいですが…!まさか…。」
「えっ…?」
朱雀が私の頬に触れた。
「冷たい…ご病気が…。」
「え…まさか…だって。」
そう…私は幼い頃からよくわからない持病を患っている。
体温がどんどん下がっていく病。
医者も例がないと言う。
高校に入ってからは急に症状がでなくなったのだが…。
「誰か…誰か来てくれぬか!!」
「どうした朱雀?」
朱雀の声を聞いて玄武さんがやってきた。
「姫様が例のご病気に!!」
「なんだと!?早く休ませろ!」
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