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時は少し遡り、1998年5月。
仮進級で何とか高校3年に進級できたトシは、何もやる事もなく机に突っ伏して眠っていた。
しかし、さっきからその眠りを妨げる奴がいる。
「・・・シ君・・・トシ君!?」
うるせぇ!何なんだ!?
こっちはマンガ本読破する為に徹夜だったんだ!
そんなオレの心中など、介するはずもなく、ますます無遠慮にオレの名を呼びながら、体を揺すってくる。
だぁぁぁーっ!
ついにオレは、顔を起こして、声の主を探す。
目の前には、クラスメートの秀才さん・・・
確かアヤメって言ったかな・・・
そのアヤメが、何の用だ??
オレは、やや不機嫌な面持ちで聞く。
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