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「バカか?バカなのか?こんな高校から、そんなイイ大学行けるわけないじゃん。」
「やってみないと分からないじゃん!」
「無理、無理・・・」
そう言って、再びオレは夢の続きを見ようと机に突っ伏したと思ったら・・・
「イイ事考えた!」
どうせアホらしい事に違いない。オレは、突っ伏したまま横目でアヤメを見つつ、次の言葉を待った。
「トシ君、私に英語教えなさいよ!」
その言葉に、再びオレは飛び起き、反論する。
「何で、オレがそんな面倒なこと・・・」
「だって、トシ君って英語だけなら英検持ってるし模試でも全国レベルじゃない?」
「それと、オレがお前に英語教える理由とどう関係あるんだ?」
「私は英語は苦手じゃないまでも、英語だけはテストでトシ君に勝った事がない。他の科目はトップなんだから、これに英語が加われば逢坂大も夢じゃないじゃん。」
なんだ・・・この女実はただのバカなのか・・・
こんなオレに何のメリットもない話に本気で乗ってくるって思ってるのか?
「というわけで、今日から早速、勉強会しましょう。」
「こらこら。まだ、そんな面倒なことするなんて言ってないぞ。っていうか断る!」
「 どうして?」
この申し出で、どうしてって聞けるお前が、どうしてだよとか思いながら律儀なオレは答える。
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