―ハンカチ―

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――放課後… 柚「氷羽!何逃げようとしてるのよ!」 氷羽「だって…っ」 私はメイクが苦手。やられるとくすぐったいし…特に目の周りが。 柚「もう!せっかくパパ譲りの可愛い顔してるんだから、ナチュラルぐらいのメイクしなさい!」 氷羽「やーっ!助けてお父さんっ!」 … … … ―30分後 柚「はぁ…はぁ…っ!このやろう…。ふう。このぐらいナチュラルなら大丈夫でしょ?」 氷羽「うう"…変じゃない…??」 柚「変じゃないよ。ったく!男の子の前では少しくらい着飾らないとダメ!」 氷羽「着飾っても意味ないよ!!私は彼氏とかいらな…っ 柚「四の五の言わずスカート上げる!!」 氷羽「キャーッ!!だからってスカートめくらないでよっ!」 柚「ぉ!今日はイチゴぱんつじゃーんっ!」 氷羽「わーっ!!見たなぁっ!」 怒りながらもふざけてくる柚。私は嫌がりながらも結構嬉しかったりする。…スカートめくるのはどうかと思うけど… 柚「さて、そろそろ行きますかー?」 自分の化粧を終えた柚が聞いてきたけど…一つ思った事が。 氷羽「行きたいんだけど…このハンカチ洗ってないよ??洗ってないのに返すのはどうかと…」 なぁんだ!そういう事か!と、柚はえっへんと胸をはって、 柚「行きながらどっかで洗えばいいよ!大丈夫!全部計画済みさっ!」 と言った。 …なんか今、柚の小悪魔がニヤリッてしてたの見えたんだけど…気のせい?? 柚「さぁ!夢の楽園へレッツゴー!!」 テンションが上がりっぱなしの柚とちょっとドキドキしている私は、色々な所を見たりして目的の黒蝶学園へと向かった。 天使さんに…会えますように。
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