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柚の計画通りにハンカチを洗い、コインランドリーの乾燥機で乾かし(ハンカチだけ)、黒蝶学園へと向かった。
"黒蝶学園"は、私の学校から少し歩いた所のバスに乗って15分ぐらいの所にあった。
柚「!!……すごぃっ…。」
いや、すごいどころじゃなかった。
氷羽「…まるでお城…。」
唖然としてしまった。
"黒蝶学園"は、まるで外国のお城のようで高級な雰囲気が漂っている。
門から入って、入り口の側にある駐車場には、たくさんの高級なリムジンがあり、生徒が出てくるのを待っているようだ。
(小声で)
氷羽「…私達が来ていい所じゃない気がするよ…。柚帰ろ?」
柚「何言ってんの!大丈夫よっ!もう少し様子を見てみよう。」
私と柚が中の様子をコソコソ伺っていると、綺麗な音色のベルが鳴り響き、生徒っぽい人達がぞろぞろと出て来た。
柚「あ!人が出てきた!…やばいっ…噂どおり、皆超~カッコィィよ…」
氷羽「そんな事より、警備員とかいたらどうするのさっ!やっぱ帰ろ~?」
―その時、
「君たち!!何をしている!」
柚・氷羽「!」
黒いスーツに黒い靴、笑ってい〇とも!に出てくるタモ〇のような黒いサングラスを付けた、いかにもボディーガードのような人がこっちに向かって走ってくる!
柚「…声イイ…。」
氷羽「んな事言ってる場合かっ!!」
逃げようとしたのもつかの間、タモさん(仮名)との距離は差ほどなかったので、すぐに捕まってしまった。
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