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さっきまで、酔っ払い親父だった博也はピアノに座ると、目を瞑り、そっと手を鍵盤にのせる。
祐司も心配な表情で息を飲む。
博也が目を開き、美由と目が合い、にっこり😃微笑むと、今度は目線が鍵盤に向き、静かに演奏が始まる。
「この曲、、、」
美由だけは確かに耳にしたことのあるフレーズだった。
そう、婚姻届を出した夜、
美由のお腹を心配し、挙式を諦めた夜、
😢泣いて止まなかった美由の側で博也が弾いていたフレーズだ。
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