サイアク ノ デアイ

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―2ヶ月前― 受験合格祝いにと母からパソコンを買って貰いインターネットに夢中になっていると、自分で作った小説を投稿してみんなに観てもらえるサイト『投稿ストーリーランド』というのを見つけ思わず声をあげた 「なにこれ!? 私の為にあるようなサイトじゃないの!」 私は早速登録を済ませ、今までの中で特に評判のあった自信作を投稿してみた。 なのに…次々と送られてくる評価は『話が古い』、『ベタな展開に飽きる』等のダメ出し的なコメントがほとんどだった。 やはり中学校時代の生半可な作品では簡単に高評価は得られないらしい。 「なるほど、そういうことなら話は早いわ! そっちがその気ならこっちだって全力でいくわよ!」 意味不明な独り言で私の駆り立てられた闘争心は次第に勢いを落とし、スランプという形で現在に至るのであった。
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