ホントウ ノ キモチ 後編

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そういえば、 前にもこうしてレイに怒鳴られたことがあったっけ… 『お前だったら目の前でクラスメートが殴られているのを見過ごせるのかよ!』 『クラスメート』か… …ねぇ、レイ 私達はまだクラスメートっていう関係なの? それ以上として私を見てくれたりはしないの? 私はそう心の中で呟いた すると、 「え…?」 レイがいきなり私の方を見て驚きの表情をした …なんだ? 私は最初はよくわからなかったけど、 どうやら… うっかり心の中で思った事を口に出していたらしい 「のえる、それは一体どういう…」 「ご、ごめんレイ! 私ちょっとお手洗いに行ってくる」 …告白ともとれるような言葉をつい言ってしまい焦った私は、 レイがセリフを言い終わらない内に逃げるようにその場を離れた。
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