悪戯-GAME-

3/8
前へ
/83ページ
次へ
男の視線を辿ると、カーテンの向こうから顔を覗かせ、恐る恐るこっちの様子を伺っているのはさっきの男の子。えーと、名前は確か…‥ 「雄也君…?」 うろ覚えで名前を口にすると男の子の表情がパッと明るくなり、抱き着かれた。どうやら正解だったらしい。 「和也さん!」 「うおっ、って雄也君も知ってるんだね…俺の名前。」 「はい!俺ずっと貴方に会いたくて。」 「あ…「はい、ストップー。」」 有難うと言おうとすれば会話を遮られた。 「雄也。早く準備しろ。」 「はい。赤西さん…」 またあの瞳だ。冷たくて逆らう事を決して赦さないあの瞳。見ただけでゾッとする。
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

438人が本棚に入れています
本棚に追加