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男の視線を辿ると、カーテンの向こうから顔を覗かせ、恐る恐るこっちの様子を伺っているのはさっきの男の子。えーと、名前は確か…‥
「雄也君…?」
うろ覚えで名前を口にすると男の子の表情がパッと明るくなり、抱き着かれた。どうやら正解だったらしい。
「和也さん!」
「うおっ、って雄也君も知ってるんだね…俺の名前。」
「はい!俺ずっと貴方に会いたくて。」
「あ…「はい、ストップー。」」
有難うと言おうとすれば会話を遮られた。
「雄也。早く準備しろ。」
「はい。赤西さん…」
またあの瞳だ。冷たくて逆らう事を決して赦さないあの瞳。見ただけでゾッとする。
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