・*:☆Requiem☆:*・

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私の心に何かが刺さった。 よくわからないけど、 やたらと大きい。 貴方への思いの大きさなのか… 私はそれを抜こうとした。 だけどなかなか抜けない。 それは深く深く刺さっていた。 貴方への思いの深さなのか… やっとのことで抜いた、それ。 傷口から溢れ出す大量の血。 それは止まることを知らない。 貴方への悲しみの量なのか… 貴方は遠くへ行ってしまった 貴方の姿が見えないほどに。 貴方は遠くへ行ってしまった 私の手が届かないほどに… 周りを見回しても…誰もいない。 ただあるのは…空虚。 貴方に聞きたいことが沢山ある。 貴方をもっと、知りたかった。 貴方に言いたいことが沢山ある。 私をもっと…知ってほしかった。 ずっとそばにいると思っていた… ただ渦巻くのは…後悔の念。 いま聞かなくても いま言わなくても そんな私の愚かさを 笑える日が来るのだろうか あの人はああだった。 あの人はこうだった。 そんな貴方の思い出を 笑って話す日が来るのだろうか… 今貴方は安らかに 旅を続けているのでしょうか 今私が口ずさむのは 貴方への静かなレクイエム…  
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