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霊安室へは長い廊下を渡るだけだ…
剛「ん~やだなこの扉開けるの」
亜紀「開けなきゃ渡り廊下へ行けないし(笑)」
剛「はいはい」
ぎぃ~と鈍い音をたて鉄の扉が開く。
亜紀「さっさっとすまそ」剛「行きますか」
二人は歩き始めた時だった亜紀「あれ?あそこに誰か座ってない?」
剛「あれ?本当だ。どっかでみた人だな…」
あっ‼と剛が亜紀に耳うちした…
剛「目を合わせないで無視して」
亜紀「なんで…?」
剛「二週間前に死んだ木塚さん…だよ」
亜紀「えっ…じゃあ…」
そのまま前を通りすぎると次々に霊安室前までの道に立ち上がっている人や座りこんでいる人寝転んでいる人の形がみえる
亜紀「これ皆そうだよね…」
剛「そうみたいですね…何人か見覚えあるし」
亜紀「…なんで走ったり大声をだしたりしちゃいけないの?」
剛「…見えてるとわかれば助けを求めてくるからです…」
亜紀「…」
二人は霊安室前を通りすぎた瞬間…全てのものが消えた…
剛「あれはいったいなんだったんだろ?」
いま考えると人間は死に霊安室で家族が迎えにくるのを待っている。迎えがきてそこで終わりなのかな?多分やりのこしたことがあるから…あそこにいたと感じる
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