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「やっぱり無理よ!!私は庶民よ!!断らないと、それにもう出なきゃヴァイオリンスクールに間に合わない!」
ルナは楽譜とヴァイオリンケースを持った。
その時、家の呼び鈴がなった
「ルナ・ハートミット嬢お迎えにあがりました」
ルナがドアを開けると手紙を渡した使いがいた
「こんばんはルナ嬢、見たところ習い事に行くような雰囲気とお見受けしますが」
ルナは家に鍵をかけてヴァイオリンと楽譜を手に持った
「ええ、やっぱり私行かない!王族は貴族と結婚するものでしょ?法律には身分違いの結婚も許されてあるけど、やっぱり違うと思う!!だから帰って!!」
使いの横を通り過ぎようとしたら、手で止められた
「そういうわけには行きません、どうぞ馬車にお乗り下さい」
「無理よ!!」
「仕方ありませんね」
そう言うと使いはルナを拘束した
「な、何するの!!」
「国王陛下に無理やりにでも連れてくるように頼まれておりますので」
「は、放して!!」
そのまま馬車に押し込まれた、馬車は動き出す
「ちょ、降ろしてよ!!」
「無理です、城までの辛抱ですので」
ルナは馬車から飛び降りる勇気もなく渋々馬車に揺られた、20分くらい乗っているとお城に着いた、ヴァイオリンと楽譜を手に降りた、地に足がついたとたんに門に向かって走ろうとしたが無理だった、お城から1人のメイドがやって来た
「ああ、ミラ、」
「この子が例の庶民の子?」
「ああそうだ、予想したとおりだった」
「あなたが会いに行ってよかったわね、初めましてルナ・ハートミット様わたくしはミラ・テラスと申します、あなたの専属メイドでございます」
「はぁ!?」
「あなたにはこれから最低で皇太子殿下が答えを出されるまで、最高でも3ヶ月間ここに住んでもらいます」
「ちょ、なんで?」
「口答えはしない!!」
「は、はいぃ!!」
思わず気をつけの状態のルナ
「さ、これから湯に浸かりますわよ。
この後、皇太子殿下とのお食事会がありますので」
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