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ルナはミラと言う専属メイドに連れられてお城の一室に入れられた
「これからルナ様が生活なされる部屋です」
そこはバス、トイレ、ベッド、その他の家具がずらりと並べられ、すべて白と金などの色が着いた豪華なものばかり。
部屋は2つに区切られ、窓にはベランダが付いている
「さ、バスルームはこちらでございます。
荷物は後ろのメイドにお渡し下さい」
後ろにはもう一人のメイドが控えていた、ルナはその人に楽器と楽譜を渡し、またミラに無理やりお風呂に入れられた。
そこからは地獄だった、5人のメイドが入ってきたかと思うと一斉に体を洗い出し、終わったと思ったら7人のメイドで綺麗に飾られ、最後には3人のメイドで綺麗に髪をセットされた
「美しいですよ、ルナ様!これなら他の花嫁候補にも劣りません!もしこれで庶民と貶すのであれば、その人の目は節穴ですわ」
「いや、劣ってかまわないんですけど」
「何をおっしゃいますか!!ルナ様にはこれから頑張っていただかねば!!これからは毎日朝にお湯に浸かり、ドレスを召されてもらいますから!」
「えーーーーーーーーーー!!」
「なんですか?」
「この格好を毎日!?」
「このドレスは特別です、これに似たような格好をしてもらいますが、同じように取ってもらってもかまいませんわ」
「そ、そんなぁー」
「さ、お食事会場に行きますわよ、今日で13人の内3人選ばれます」
「え!?じゃぁ今日で終わる人もいるんでしょ?なのになんでこれから私が生活する部屋なんて言ったの!?」
「そうなるに決まってます、ルナ様は素質があるのですから!!」
(いったい何の?)
「さ、参りますわよ!!」
ミラに手を引かれて会場に入った。
そこには長いテーブルがあって、そう、まるでハリー・ポッ〇ーの様なテーブルが・・・そこにまだ全員集まってないのか、それでも何名かは座っていた。
一番奥のテーブルの短い部分には1つだけとても豪華な椅子があった
(たぶん、あそこに皇太子殿下とかいう人が座るんだろうな)
「さ、ルナ様、ルナ様の席はこちらです」
(げ!?)
ルナは足を止めた
「どうなさいました?」
「だって、ここ皇太子殿下とか言う人が座るとこだよね?」
「そうですが」
「何で私の席はその隣なの!?」
そう、皇太子殿下の右側の1つ目が私の席だった
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